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旅行記

中欧旅行2017(4)-ザルツブルク

2017/5/5
 朝食はハムとチーズとパン。ハムは種類が豊富で全ての種類を食べようとすると満腹になる。この朝食がこれから8日間続くことになる。

 ミュンヘン駅でフランクフルト行きの切符を購入(割引切符MUC→Salzburgで36.8€)。あとでわかったことだがこのチケットはバイエルン州の割引チケットで大変割安。鉄道もDBではなくメロディアン社という会社とのこと。ドイツのチケットはいろいろな割引切符があるという話だったが、その通りらしい。

8:55 ミュンヘン発
 11番ホームからローカル列車でザルツブルクへ出発。ローカル列車といってもオーストリア鉄道(OBB)が誇る特急レールジェットとの到着時間は15分ほどしか遅くない。比較的すいていて2人で座ることができた。

昨晩は外の景色が見えなかったが、今朝は視界が開けてドイツの農村風景が広がっている。牧草地に牛は少なく、きれいに管理された農地がどこまでも続く。集落には必ず教会があり、落ち着いた欧州の風景が見られる。妻はこの列車でめがねをなくしたらしい。

10:41 ザルツブルク着
 駅はミュンヘンに比べると真新しい。観光地なのできれいにしているのだろう。
少し雨が降っており、ホテル(Der Salzburger Hof hotel)を探したが直ぐに見つけられた。カウンターでザルツブルク・カードを購入。こじんまりとしたホテルだが、ベッドは広く、お風呂の床は床暖房になっていて快適である。

 直ぐにミラベル庭園、モーツァルトの住居へ行く。朝方は雨模様だったが晴れてくる。モーツァルトの住居はザルツブルクに残っているモーツァルト家のゆかりの2つの住居のうちの1つで、モーツァルトが生まれた家から引っ越したところ。本来なら生まれた家から見ると良かったのかもしれない。

 ここでは、モーツァルトが使っていたハンマー・クラビーアや家族の肖像画などが陳列されている。音声ガイドがそれぞれの場所で詳細に説明しており、全てを聞くと数時間かかりそうだったので端折って回ることに。

 松下奈緒が引いたピアノはこれだったのかと思えるものや、モーツァルト家の4人が書かれた肖像画もその上に飾ってある。写真撮影NGなので、残念ながら写真はありません。面白かったのは姉のナンネルが自分は幼少期から美形でもてたのに、弟は背が低くて不細工でと少し哀れんでいたりしたこと。かの天才モーツァルトの姉がそんな風に思っていたなんて想像できないよね。それに、ナンネルが結婚した時のモーツァルトの手紙も少し艶っぽくて面白い。英語なので正確に理解してないかもしれないが、「昼間はおとなしくしているけど、夜は女が活躍する時だよね」、なんて手紙の内容でかなりませてたように思われることなど。

 ここでは、ヴァイオリンのミニチュアとマグネット、それとモーツァルテウム財団の発行している資料をお土産にすることに。

12:30 Caféザッハー
 少し歩いたので、ザッハーホテルのカフェで昼飯(トルテ、コーヒー・紅茶)。オーストリアのボーイは極めて品がよく洗練されていると有名だが、その通りの身のこなしで不案内のアジア人2人を窓際の最高の席に案内してくれた。窓に凭れて外を見られ、店内も見渡せる場所に。店内にはここを訪れた多くの有名人の写真が飾ってある。日本の天皇(平成)もここを訪れているらしい。それにザルツブルク音楽祭に訪れたと思われるアーチストや各国の王室などセレブがずらりと。今は比較的空いているが音楽祭の時にはどんなににぎわっているのでしょう。

 かの有名なトルテは外側が砂糖の塊で超甘い。これ1つで昼食として十分カロリーが取れたと思う。続いてカラヤンの生家でカラヤン像を外から眺める。ザルツァッハ川のほとり、カラヤンはこんなのんびりしたところで生まれたのか、その後の帝王としての活躍とはどことなく違和感がある。今の若者達はカラヤンのカリスマ性は想像できないだろうけれど、当時は本当にすごかったよね。私は彼のレコードをたくさん買ったが、あまりモーツァルトは持ってなかったんだよね。彼はドイツロマン派が得意だったように思ったけど、勉強不足でしょうか。オペラは聴かなかったので、印象が違うのかも。

 その後モーツァルト橋を渡り、モーツァルトの生家へ。モーツァルトの生家はゲトライデ通り○番地といってザルツブルク大聖堂の南側にある。その上層階に間借りしていて、1856年1月に彼が生まれたままの建物が残っている。間取りもかなり狭い。ここには彼の肖像画や所有物(写真入れ)などが、展示されている。有名な彼の横顔の絵(極めて小さい)や楽譜なども。ここもモーツァルテウム財団が所有しているらしい。

 この後、旧市庁舎、モーツァルト広場、ザルツブルク大聖堂、レジデンツ、馬の水のみ場、祝祭劇場へ。モーツァルト像は比較的大きくザルツブルクに来た人はここで偉大な作曲家にして演奏家の像を拝むことができる。死してなおザルツブルクの反映に寄与しているということか?

 ザルツブルク大聖堂はヨーロッパで最大級の教会とのこと。確かに天井が高いだけでなく、その天井画のすばらしいこと、パイプオルガンも何基あるんだろう。一時モーツァルトも大聖堂のオルガン奏者で雇われていたらしいけど、あそこで演奏するのは目立つよね。ここは入場料は必要ないが寄付が求められるので、ザルツブルクカードが使えない。変わりに日本語で書かれた1枚の説明書をくれる。ここで、堂内が暗かったのでカメラのモードを最適モードにすべきことに気がつき、それによってその後すばらしい写真が撮れたのでした。カメラ買い換えて良かった。

ザルツブルク大聖堂はヨーロッパで最大級の教会とのこと。確かに天井が高いだけでなく、その天井画のすばらしいこと、パイプオルガンも何基あるんだろう。一時モーツァルトも大聖堂のオルガン奏者で雇われていたらしいけど、あそこで演奏するのは目立つよね。ここは入場料は必要ないが寄付が求められるので、ザルツブルクカードが使えません。

 変わりに日本語で書かれた1枚の説明書をくれる。ここで、堂内が暗かったのでカメラのモードを最適モードにすべきことに気がつき、それによってその後すばらしい写真が撮れたのでした。カメラ買い換えて良かった。あたりを歩きながら、明日のためにザルツブルクでやっているコンサートを調べてみたが、以下の場所でコンサートがあるらしい。

 ① ホーエンザルツブルク城塞ホール
 ② ミラベル宮殿ホール
 ③ モーツァルテウムホール
 ④ レジデンツホール
 ⑤ 祝祭劇場、州立劇場

 これらの場所でオペラ、フルオーケストラ、室内楽、ピアノソナタ、ヴァイオリンソナタなどが行なわれていて、どの場所でどのスタイルが演奏されているか良く分からない。しかし、一番手ごろなのはレジデンツでのヴァイオリンソナタが午後5時から行なわれるようなので、明日行ってみることに。

 一日中歩き回ったので食事にすることに。余り遠くないところで、ゲトライデ通りから近いシュテルンブロイで晩飯。誰もがビールを飲んでおり、何を差し置いてもビールを頼むことに。シュテロンブロイのブロイはビールだから当たり前か。

 オーストリア名物のシュニッツエルとポークグリル、それにアスパラの入ったサラダも注文。ここは結構広く、CAFÉとレストランが分かれている。レストランも2種類(現代的、伝統的)の空間に分かれていて、レストランでは皆ビールを飲み、シュニッツエルを食べている。シュニッツエルは余り奥さんにはお気に召さなかったようで、その後ウィーンでも食べなかった。

 レストランから歩いてホテルまで向かう。ザルツアッハ川の東側を歩いていくと劇場風の建物が林立しており、写真は恐らく州立劇場と思われる。ザルツブルクは広くないので、30分ほど歩くともうホテルについてしまう。疲れたので風呂は明日の朝にして直ぐに眠りについた。

 今日は目的地の1日目といいながら結構歩いた。それにグーグルマップのおかげで道に迷うこともなかった、まずまずの滑り出し。Fly&Railのドイツ鉄道乗り継ぎに関してはまたの機会に整理するとしよう。後日役に立つようにまとめておくことが必要。